青汁にまつわるエトセトラ

厳選食材お取り寄せ かわしま屋です。こんにちわ。

学生の頃、一ヵ月くらいかけて西ヨーロッパの幾つかの国を
旅行していた事があります。

ドイツやオランダ、ベルギー、フランスなどをバックパックを背負って
周りました。あまりお金も無かったので宿は行く先々にあるユースホステルを利用していました。


オランダの(確かユトレヒトという場所だったと思うのですが)ユースホステルに泊まった晩、
事件は起きたのです。


そのユースホステルで最も値段が安かった部屋(24人の相部屋)に泊まっていた僕は、
体調がすぐれず、かばんの奥にしまってあった
青汁を飲もうとしていました。


ユースホステルのはずなのに、その部屋に泊まっているのは
40歳くらいのおっさん達の集団で、彼らのほとんどが葉っぱを決めていて、
上半身裸でお祭り騒ぎを繰り広げていました。


おそらく仲間内で会話を楽しんでるだけなんでしょうが、
テンションがあがりすぎた彼らの会話はボリュームがものすごく高くて
得体の知れないヴァイブを持っており、
その狭い部屋はまるで熱狂的なファンの声援に包まれた
サッカースタジアムのような熱気に包まれていたのです。


そんな騒ぎにおびえながら、部屋の片隅のベッド(2段ベッドの下の段)で
コップの水に青汁の粉末を入れて溶かしている僕に気づいた彼らの一人(黒人のおっさん)が
ものすごいトーンでこう叫んだのです。



「おい!あのチャイニーズを見てみろよ!なんかすごいもん持ってるぜ!」



…青汁を何かすごいクスリだと勘違いしたんでしょう。


そして、
「ちょっとためさせてくれよ。うぉほぉっ!」
と皆で僕の周りに集まってきました。


コップを差し出すと、
「どうすんのこれ?飲めばいいの!?」
と聞き、みんなでちょっとづつの試飲をはじめました。


回し飲みしてる最中彼らはすごく楽しそうに笑っていました。
「これは青菜から採れた健康食品で、麻薬じゃないよ」と説明しましたが、
そんな事はもうどうでも良かったみたいで、終始高いテンションで
楽しそうにしていました。


飲み終えた彼らが
「なんの草だ?これは何て名前なんだ?」
と訪ねてきたのですが、
大麦(僕の飲んでいた青汁は大麦から採れた物でした)
を英語でなんていうのかわからなかったので
やずや(青汁メーカーの名前)だ。」
と教えてあげると、テンションのあがりきった彼らは
僕を囲んで
やずややずや!」とコールをあげ始めたのでした。


そして夜が明けるまで「やずや!」という叫び声は続いたのでした。。


あれから何年も月日が経ちましたが
今でも青汁は毎日飲んでます。


おわり


やずやコールのくだりはフィクションです。。



○青汁 CM