リアルジャイアンの物語

発酵食品のかわしま屋です。

こんにちわ。

僕は大学卒業後、港区のとあるCM制作会社で働いていました。
映像業界特有の体育会気質な会社で、
映像業界にありがちな激務を泡を吹きながらこなす毎日でした。
そこの会社にはギラギラした人が一杯いて、一日中怒号と
タバコの煙が大量にオフィスを舞っていました。

先輩たちの中には色々な猛者が居たのですが、
中でもKさんはそのギンギラ具合がケタ違いに凄かった。

コミュニケーション手段の一つとして
ミドルキックや顔面パンチを使いこなす方で
僕や僕の周りの三等兵達はビビリまくりながら
彼の絶対命令に日夜従っていました。

ある日、そんなKさん宛にダンボール箱が5つ程届きました。
Kさんは中身を軽く確認した後、三等兵のS君にダンボールを持って
会議室に来るように命じました。

少し時間がたち、用があってその会議室に入った僕は、
ダンボールの中に大量のアダルトビデオ(当時はVHSが全盛でした)が
入っているのを見ました。
KさんはS君に、
「このビデオを全部チェックしろ。でランク付けしろ。
3つ星まで。お薦めだけリストアップしろ。今日中。」
と命じています。
ビデオの総数は200本近くあったと思います。
当然このビデオチェックとは仕事とはまったく関係なく、
Kさんのプライベートな命令だったのですが、
すごいですよね。

リアルなジャイアンを見た気がします。
ちなみにS君は不思議な性的嗜好をもってる人だったので
彼のランク付がどれだけKさんに参考になったのかは定かではないのですが。

あれから8年が経ちます。
Kさんは相変わらずのジャイアンなのでしょうか。